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ともしび会の歩み

 

ともしび会

 

岡山の献体団体「ともしび会」は昭和42年6月に発会した。この会の名称は、創立者の一人である初代理事長の星尾正一氏により、「貧者の一灯によって、無明の暗を照らしたい。一人一人のともしびでも、何千何万燭光にもなり、未来を照らすことも出来る」と念じて「ともしび会」とされ、昭和43年には元文部大臣の瀬尾弘吉氏により清書された。「献体」という言葉は、昭和41年に活字になったが、これは「ともしび会」副理事長の長安亮太郎氏が初めてもちいた。以降この「献体」という言葉は全国各地の篤志団体に広まり、現在では辞書にも採択されている。平成元年には、「献体の由来を記念し、献体の精神をたたえ後世に伝えるため」にと長安亮太郎氏直筆の「献体の碑」の文字を彫り込んだ記念碑が完成し、この碑は岡山大学へ寄贈され永久に保存されることになった。発会当初の会員数は107名であったが、平成8年3月31日現在3,279名、献体者数1,092名、生存会員数1,773名であり、受入状況は年平均80人である。これには各市長村広報紙掲載による啓蒙活動が大きな役割りを果たしている。各会員の個人的普及活動、新聞投書、県下各自治体訪問、施設訪問なども役に立っている。この啓蒙活動の結果毎年150名前後の入会者があり、関接的な効果として、会員外の篤志献体者数も近年著しく増加したことも注目される。

 

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